韓国セゲイルボ、米国ワシントン・タイムズが共催し国際会議

UPFが主催する「ワールドサミット2019」期間中の2月9日、文鮮明・韓鶴子総裁によって創刊された韓国「世界日報(セゲイルボ)」と姉妹紙である米国「ワシントン・タイムズ」の共催による「2019韓半島の平和国際カンファレンス」が開催されました。同カンファレンスはセゲイルボの創刊30周年を記念して行われたものです。

80カ国から600人の首脳・大臣クラス、国会議員、専門家が参加して行われた開会セッション(テーマ「韓半島のパラダイム変化:平和へのロードマップ」)の冒頭、主催者を代表してセゲイルボのジョン・ヒテク社長とワシントン・タイムズのトーマス・マクデビット会長がそれぞれあいさつし、参加者を歓迎しました。

続いて、韓国政府を代表してイ・ナギョン首相(=写真下)があいさつ。イ首相は、昨年行われた第1回米朝首脳会談について、「米朝関係の改善、北朝鮮の非核化と体制保証、米軍戦死者の遺体・遺骨の送還が合意されたものの、米軍戦没者の送還などいくつかの実行がなされた以外は十分履行されなかった」と評しました。その上で、「第2回会談が第1回会談からさらに進んだ具体的な合意に至るよう期待している」とし「最大限の成果が出てくるように韓国政府は、可能な支援をする」と述べました。

与党「共に民主党」のパク・ビョンソク議員(元国会副議長)は、「ムン・ジェイン大統領、ドナルド・トランプ米大統領、北朝鮮の金正恩国務委員長の3指導者が国民と世界各国の支持を受けながら、必ず具体的な結果を導いてくれるものと信じる」と期待を寄せ、「第1回シンガポール会談が朝鮮半島の平和と共同繁栄のための出発点であったとすれば、次回のハノイ会談は加速のアクセルを踏む会談でなければならない」とし、「世界の碩学の複数の提案が、半島の平和定着の大きな助けになることを期待する」と述べました。

韓国国防委員会の委員長を務めたこともある「自由韓国党」のウォン・ユチョル議員は「北朝鮮の核問題と朝鮮半島の平和という議題は、地域的アジェンダであると同時に全地球的な課題だ」とし「朝鮮半島の平和と繁栄の分岐点となる米朝首脳再会談を控えて開かれる今回のカンファレンスは、その意義がこれまでよりさらに大きい」と評価しました。同議員は「米朝再会談を見つめる国民は、期待と同時に、韓国の安全保障がパッシングされるではないかという懸念を持っている」とし、今回のカンファレンスで「米朝再会談と非核化交渉の見通し、北東アジアと世界秩序再編、朝鮮半島の平和定着方案などのテーマについて、深みのある対話と討論を通じて知恵を集めてほしい」と求めました。

その他、主な講演者と内容は以下の通り。

【基調講演:スティーブン・ハーパー元カナダ首相】

「北朝鮮の非核化、国際社会の共同原則に従う必要あり」

朝鮮半島の非核化には、オーストラリア、日本など周辺国の積極的な参加が必要であり、民主主義の価値を共有する国々が一緒に取り組まなければならない。韓国は、同盟国と国際機関の様々なネットワークを活用するべきだ。

朝鮮半島の平和、北非核化のためのプロセスは、国際社会の共同原則に基づいて行われる必要がある。韓国、北朝鮮、米国、中国を中心に行われている朝鮮半島の非核化の議論に、自由民主主義諸国も積極的に参加しなければならない。

金正恩委員長の新年の辞以降の北朝鮮の変化については肯定的に評価できる面もあるが、過度な楽観は警戒しなければならない。北朝鮮の非核化のために、韓国はより賢明なアプローチをしなければならないだろう。6カ国協議、太陽政策など、これまで行われてきた対北朝鮮融和政策で、結果として韓国は北朝鮮の核能力を高めることを助けてきたのではないかと懸念している。北朝鮮の言動を文字通り判断してはならない。キム委員長が最近になって(国際社会の信頼を示すための)複数の動きを示しているが、非核化や人権、平和的共存の意思が本当にあるのかどうかを確認することは時期尚早だ。

北朝鮮との交渉で中国に完全に依存することは注意しなければならない。北朝鮮を制御するために中国がある程度寄与することはあり得るだろうが、一方で、中国は西側諸国を牽制するために、北朝鮮を利用する側面もある。米国の関与しない半島の平和体制は絶対にありえない。

【基調講演:クリストファー・ヒル6カ国協議元米国首席代表】

27、28日のベトナム・ハノイでの第2回米朝首脳会談の課題は非核化への「具体的履行措置」と「明確なロードマップ」だ。2005年からの6カ国協議において、北朝鮮は核プログラムをすべて廃棄し、核拡散防止条約(NPT)の枠組みの中に入って来ることを共同声明で既に約束した。昨年の米朝首脳会談では、新しい合意というより、前の約束を再度確認することを選択した。北朝鮮はベトナムで実質的で詳細な内容を議論し、具体的な履行措置が出されなければならない。

また米韓の協力関係だけでなく、必要に応じて、中国との外交努力も必要だ。北東アジア地域の繁栄と平和のためには、周辺国の協力が必要だ。

写真左から、パク・ビョンソク議員(元国会副議長)、ウォン・ユチョル議員(自由韓国党)、スティーブン・ハーパー元カナダ首相、クリストファー・ヒル6カ国協議元米国首席代表