有識者ら「日韓は葛藤乗り越え協力を」

UPFが主催する「ILC(国際指導者会議)2019」が5月16日、韓国・ソウル市内のホテルで始まりました。日本の世界日報と韓国のセゲイルボ、米国のワシントン・タイムズの3紙も共催として名を連ね、17日まで日米韓の有識者らが朝鮮半島の平和構築について議論します。

16日に登壇した専門家は、北東アジアの平和と安全保障について討議しました。

米保守系シンクタンク、ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は「北朝鮮は約束を守らない国だ」とし、「過去の(非核化交渉の)失敗を繰り返してはならない。シンガポールで米朝首脳が合意した非核化に向けた内容を常に確認する必要がある」と訴えました。

UPF-Japanの梶栗正義会長が司会を務めたセッションでは、日韓関係の重要性を指摘する声も相次ぎました。

ケビン・メア元米国務省日本部長(=写真下)は「安全保障で日韓の協力が必要なのに、歴史問題で前に進めないのは残念だ」とし、日本も米国に原爆を落とされた歴史があったが、今は強固な日米同盟を構築したと指摘。その上で「日韓関係を感情的に対応すれば難しくなる。過去の歴史を克服する必要がある」と強調しました。

英BBCテレビ元北京支局長のハンフリー・ホークスリー氏(=写真下)は、中国の南シナ海進出などにより、東アジアの脅威が増していると強調。「日韓は難しい関係にある」としながらも、協力して中国に対抗する必要性を訴えました。

また、会議に参加した世界三大投資家の一人とされるジム・ロジャーズ氏(=写真下)は「北朝鮮には豊富な資源がある。南北が統一されれば、韓国は最も魅力的な国になるだろう」と述べました。ロジャーズ氏は、日韓を繋ぐ海底トンネル建設計画にも触れ、朝鮮半島が統一されれば、日韓トンネルは非常に重要なインフラになると訴えました。

 

ILCでは、この他に朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長(=写真下の左)やトランプ米政権でジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の首席補佐官を務めたフレッド・フライツ氏(=写真下の右)、元米朝鮮半島和平担当大使のジョセフ・デトラニ氏らも登壇し、東アジアの平和構築について語りました。