UPFオーストリア、エリトリア国連ウィーン事務局代表部などが共催し専門家会議

UPFオーストリア、エリトリア国連ウィーン事務局代表部、ウィーン国連記者クラブなどが共催する専門家会議が3月20日、オーストリア・ウィーンの国連事務所で開催され、元閣僚、外交官、国連関係者など約200人が参加しました。テーマは「『アフリカの角』(※)における持続可能な平和と開発のための視点」。

昨年7月9日、国境線をめぐって20年あまりにわたって武力対立状態にあったエチオピアとエリトリアが、関係改善に向け、和平への道をスタートさせる「平和及び友好関係に関する共同宣言」に署名し、20年ぶりに外交関係を再開しました。今回の会議では、地域の安定と発展、この2国を含めた周辺国との良好な関係をいかに構築するが主な討議事項となりました。

最初にウィーン国連情報サービス(UNIS)のマーティン・ネシルスキー事務局長があいさつし、「紛争が続き、両国関係に行き詰まり状態にあった20年の歴史を経て、エチオピア・エリトリア間で和解に向けた共同宣言が調印された。この地域全体にプラスの効果をもたらす勇気ある決断だった」と述べ、両国の和平に向けた取り組みを評価しました。

セッションでは、UPFオーストリアのピーター・ハイダー会長が、「『アフリカの角』地域は東西の海上交通の要衝地であるため、人々の往来とともに武器や高価な金品などが磁石のように集まり、交易が盛んに行われてきた。地政学的に重要であるこの地域で、和平への道筋が見えてきたこの時期をとらえて、会合を開く意義は非常に大きい」と述べました。

その後、各界の有識者がそれぞれ専門的な立場から意見を述べました。ヴェルナー・ファスラベント元オーストリア国防相(=写真下)は、2国間の政治的合意が当事国だけでなく、周辺諸国の平和と安定に大きな影響を与えるとの考えを強調しました。

このほか、ミルガミ・アバッケル・アルタエブ・バケット駐オーストリア・スーダン大使、アデン・モハメッド・ディレイタ駐ドイツ・ジプチ大使などが、各国が抱える問題を指摘し、克服に向けた取り組みなどについて発表しました。

 

※アフリカ大陸東端のソマリア全域とエチオピアの一部などを占める半島のことを指す。エチオピア、エリトリア、ジプチ、ソマリア、南スーダン、スーダンが属する。