家庭の大切さ、諸宗教対話の重要性を共有

UPFインターナショナルの代表団は7月1日、バチカン市国のローマ教皇庁で、ローマ教皇フランシスコ聖下と面会しました。会見に臨んだのは、UPFインターナショナルのトーマス・ウォルシュ世界議長とタジ・ハマド同副会長、それにイタリア駐在エジプト大使で、国連世界食糧計画(WFP)執行委員会のヒシャム・バドル議長。

会見は30分にわたり、庁内にある教皇のシンプルな机を取り囲むような形で行われました。

会見の冒頭、教皇は平和の大切さを強調しました。そして、平和を説く一方で戦いの兵器を売る人々の偽善について、深い懸念を語りました。同時に、平和のために活動している全ての人々に、心からの感謝の思いを表明しました。

フランシスコ教皇はUPFの近況報告やプログラムの説明を受け、特に世界各国の政治指導者のネットワークである「世界平和議員連合(IAPP)」や宗教指導者が宗教・宗派を超えて連携する「平和と開発のための宗教者協議会(IAPD)」など、あらゆる分野のリーダーを平和構築に関与させようとする取り組みに対し、賛意を表明しました。またUPF代表団は、こうした世界的活動が、創設者である文鮮明・韓鶴子夫妻のビジョンに基づいていることも説明しました。

これに対し、教皇はUPF代表団に、祈りと家庭の大切さについて語りました。また、教皇はアラブ首長国連邦のアブダビで今年2月4日、イスラム教アルアズハルのグランド・イマーム(イスラム教指導者)であるアフマド・タイーブ師との間で署名された、平和共存を訴える「アブダビ宣言」について言及。署名された「世界平和と共存のための人類友愛に関する文書」は、「神を信仰し、人々の間の友愛を信じる全ての人間が一体となり、協働することで、あらゆる人々が兄弟姉妹になる偉大な聖恩を受け入れ、将来世代が相互に尊敬しあう文化を促進しよう」と呼びかけたものです。フランシスコ教皇は代表団の一人一人に、同文書を贈呈しました。

就任以来、フランシスコ教皇が率先して示してきた内容は、UPFが掲げる理想や価値観と多くの共通点をもっています。例えば、教皇は宗教間対話を「宗教対話に関する教皇会議」を通じて推進しているほか、「家族のための教皇会議」では家庭の強化に取り組んでいます。また、環境保護などにも積極的で、2015年6月に出された※回勅「ラウダート・シ」(「あなたは称えられますように」の意)では、人類共通の家である地球を守るために「環境的回心」を呼びかけています。

一方、UPFも過去数回にわたり、教皇庁が主催するプログラムに参加しています。例えば2014年に教皇庁科学アカデミーが主宰した「シリア危機に関する特別協議」や、2015年に「ノストラ・エターテ(我らの時代に)」(1965年に教皇パウロ6世が出した諸宗教対話をテーマにした回勅)を評価するために開催された第2バチカン公会議50周年記念シンポジウムに招かれたほか、米ニューヨークにある国連バチカン代表部との連携も今日まで続けられています。

会見の終わりに、教皇はUPF代表団を激励したほか、自身の活動のためにも祈ってほしいと求めました。代表団は教皇に対し、全人類の平和のために互いが抱いている関心について、これを促進させるために貢献していきたいとの考えを明言しました。

※回勅〜ローマ教皇が全世界または特定国の司教や信徒にあてたカトリック教会の指針を示す公文書。