国連大学で第36回平和外交フォーラム開催

東京・渋谷区の国連大学で7月25日、UPF-Japanなどが主催する「第36回平和外交フォーラム」が開催され、34カ国の駐日大使館から特命全権大使をはじめとする外交官が参加したほか、日本の各界有識者を含め、合わせて約80人が参加しました(=写真上)。

主催者を代表して、UPF-Japanの梶栗正義会長が、今年、世界各地で行われたUPFの国際活動などを紹介した後、文化庁長官や国連教育科学文化機関(ユネスコ)日本政府代表部特命全権大使などを務めた近藤誠一氏が「日本の外交におけるソフトパワーの役割」をテーマに講演しました。

近藤氏は冒頭、国際政治学者で、クリントン政権下で国防次官補も務めたジョセフ・ナイ氏(現ハーバード大学特別功労教授)が1990年に提示した「ソフトパワー」の概念について言及。日本生まれのキャラクターで全世界で愛されている「ハロー・キティ」を引き合いに、外交手段としての文化的影響力の大きさについて強調しました。

近藤氏はまた、世界に誇る文化的資源を数多く有する日本がソフトパワーを生かす上で、政府があまり表に出すぎないことも重要だと述べました。

講演後のディスカッションでは、参加者から「ハードパワーとソフトパワーのバランスが重要だが、悪化する日韓関係に対しては、どのように対処すべきか」「日本発のソフトパワーによって輸出されたアニメなどが米国のオンライン動画の配給会社によって主導権を握られているが、その主導権を日本がどのように取り戻すべきか」などといった質問が出されました。

なおフォーラムの最後には、今回新たに平和大使に任命されたベントレー・ナマサス副大使(マラウィ大使館)、ロシャン・カマゲ公使(スリランカ大使館)など8人に、任命状が手渡されました。