全世界150万人以上を結びオンラインによる大会を開催

UPFなどの共催で8月9日、韓国の平和ワールドセンターを拠点に全世界の約150万人をオンラインで結ぶ「平和世界構築のための希望前進大会」(Rally of Hope)が開催されました。

One Family under God(人類一家族世界)の実現のため、UPFではこれまでも各界指導者、碩学を集め、国家、人種、宗教の壁を越えて全人類が共存する「共生・共栄・共義」の世界の実現に何が必要かを議論してきました。

この日の大会では、UPFの主要プロジェクトの1つであるISCP(世界平和頂上連合)の主要メンバーである各国現役首脳、同経験者らが登壇し、コロナ時代における世界の連帯と行動の必要性について訴えました。

創設者メッセージの中で韓鶴子総裁(=写真上)は、現在、コロナウイルスによる感染拡大によって互いにコミュニケーションをとる道がふさがれているほか、天変地異の集中豪雨で多くの死傷者が出ている状況に触れ、その多くが今日の国家や諸機関、為政者が志向する利己主義に起因するものだと指摘しました。そして、人間の無知から気候変動を作り出し、本来、創造主によって創られた美しい地球を破壊してしまったことへの反省に立って、人類は自然万物を通じて示された創造主の愛を受け取ることができるよう責任を果たさなければならないと強調しました。

本大会では、世界の国家的指導者も登壇し、世界の連帯と協力に向けたメッセージを発信しました。

最初に、ホスト国である韓国の指導者を代表して歓迎の辞を述べた潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長(=写真下)は、コロナのパンデミックによって「米中新冷戦」「排他的民族主義」「気候変動」「社会的資本(グッドガバナンスと安定した社会の礎である倫理、価値)」の4つの危機が加速したと指摘。自然環境が人類に発するこうした警告に真摯に耳を傾け、理性的な慧眼と共感力によって、自然と共存するための実践的な方法を模索する必要があると強調しました。

また、潘氏は様々な世界的課題を解決するためには、各国政府の取り組みだけでは困難であり、NGOの役割が非常に重要だと指摘。UPFのもとで形成されている政治、宗教、学術、言論、経済、芸術、女性、若者など各界各層の協力モデルに支持を表明しました。その上で、「UPFこそが世界の恒久的平和と共生・共栄・共義の世界平和建設の礎になると思う」と期待を寄せました。

基調講演を行ったカンボジアのフン・セン首相(=写真下)は、ポストコロナを見据えた国際的な協力、連携のために必要な視点として、①ワクチンが全ての人の手に届くために「世界公共財」として認識が共有されなければならない②グローバルコミュニティーを引き裂く人種差別と非難の応酬をやめなければならない③コロナによってもたらされた被害の復旧と経済再開に向けたコロナ後の戦略の再構築④国際社会における社会的・経済的関係の再構築⑤平和と安全保障体制の構築と維持が人類の繁栄のための核心的な基盤であることの再確認が必要――などを挙げました。

セネガルのマッキー・サル大統領(=写真下)は、「人類はコロナウイルスのワクチンの開発の知らせを待ち望んでいる。このような危機と不安に直面するたびに、信仰に依拠しながら科学的知見を信頼し、相互協力の力を発揮することで、希望を持つことができる」と述べました。そして、「UPFが示しているように、コロナ危機は自己中心的な活動ではなく、相互協力と人類愛を通してのみ克服することができる」と強調して基調講演を締めくくりました。

ブリジ・ラフィニ・ニジェール首相(=写真下)は基調講演の冒頭、「世界の模範となる道徳的、人格的、霊的、経済的、そして文化的ビジョンを提示して、平和に対する人類の渇望を解消し、人類の幸福の実現のために今回の希望前進大会を開催してくださったUPFの韓鶴子総裁に、特別な感謝の意を表したい」と謝意を述べました。ラフィニ首相は、コロナが多くのアフリカ各国にとってパンデミックと経済の2つの危機を生み出しているなか、イスフ大統領と政府が現在、社会的、政治的、経済的近代化を通じて、ニジェールの市民のための文化的復興を成し遂げようとしていると同国の取り組みを紹介しました。そして、「ニジェールの文化的近代化の目標は、霊性と倫理を基盤とした政治的、経済的大復興だ。ニジェールは強い意志と信念をもって、この大いなる使命を実現するために前進する」との決意を明らかにしました。

基調講演ではこのほか、ジミー・モラレス・グアテマラ前大統領、スティーブン・ハーパー・元カナダ首相、アルフレッド・モイシウ・前アルバニア大統領などが登壇しました。また、ニュート・ギングリッチ前米国下院議長やポーラ・ホワイト牧師(トランプ米大統領宗教特別顧問)なども特別メッセージを贈りました。

※登壇者のスピーチは今後、会員情報誌「世界思想」でも紹介する予定です。