「PEACE ROAD」参加体験メッセージ

~日本人の父と韓国人の母を持つ青年ライダー、K・Iさん(20歳・女子大生)~

私は、群馬で父と一緒にライダーとして参加しました。参加動機は決して高尚なものではなく、父に誘われて「面白そうだから」という小学生レベルの動機でした。駐車場で待っていると、今まで見たこともないかっこいいロードバイクが入ってきて、私はいろんな人に応援されながら、父と一緒に走り出しました。

自転車を走らせながら、南北統一について考えてみました。「統一がなされたらどんな世界になるのだろう? 38度線にも遊びに行けるかな? 貧しい北朝鮮の子供たちがお腹いっぱい食べられるようになるだろうか?」。そして、「一緒に走っている父も南北統一について考えているのかな?」とも。それは、とてもおだやかな時間でした。

また、ふだん生活していても、なかなか周囲から歓迎される機会がないことから、この日たくさんの人から大歓迎を受けて驚きました。いろんな人が応援してくれました。韓国人、日本人、大人、子供、男性、女性…。皆、楽しそうで、生き生きしていました。南北統一、世界平和を願う心を共有できることが、うれしく、幸せでした。

私は父が日本人で母が韓国人です。また、7年間も韓国に留学したので、私自身、半分韓国人、半分日本人だと感じています。そんな私にとって日韓友好、南北統一は、とても身近なテーマです。だからこそ、壁を崩すのが難しいことも、壁があることの悲しみもよく知っています。また、世の中のメディアや友人たちの言葉は、皆、私の思いを否定するようなものばかりで、私の「南北統一」「日韓友好」を祈る心も次第に枯れていきました。

それが、このピースロードを通して、枯れていく心に水を注いでもらったように感じます。平和を願う思いを持ち、それを互いに共有し、未来、希望、そして喜びを見る…。とてもおだやかで、情熱的で、楽しく心地よい時間でした。何かを成し遂げるには、それに見合う「思い」が必要です。もちろん、思うだけではだめですが、原動力がないと何も始まりません。特に日韓友好や南北統一のような困難な夢を実現しようとすれば「何が何でも成し遂げよう」という強い思いが必要です。

このピースロードは、大勢の人の思いを育てて大きな波を作ることのできる数少ない活動だと思います。そして、この波が、今、どんどん強く大きくなっています。このムーブメントを推し進めていけば、どんな難問にも止められない波が生まれ、日韓の壁、そして南北の壁すらも、いつか超えていけると、私は確信しています。

(2017年6月19日に行われた「PEACE ROAD 2017 in Japan 中央実行委員会発足式」における発表から)

※写真は昨年DMZ(朝鮮半島北緯38度線付近の軍事境界線)で行われた「KOREA DMZ PEACE ROAD TOUR」