市谷亀岡八幡宮で第95回超宗教フォーラム

東京新宿区の市谷亀岡八幡宮で3月14日、宗教者平和大使協議会主催の第95回超宗教フォーラムが開催され、神道、仏教、キリスト教を代表する宗教者ら約25人が参加しました。

今回は、梶謙治宮司から「徳川家康における神と仏」の主題で話を聞きました。

市谷亀岡八幡宮は、江戸城を築いた太田道灌が文明11年(1479年)、江戸城西方の守護神として、市谷御門内に鶴岡八幡宮の分霊を勧請し、亀岡八幡宮と称したのが始まり。江戸時代には三代将軍徳川家光や五代将軍綱吉の母桂昌院から多額の寄進を受けて栄え、同宮の祭礼は江戸を代表する賑わいだったといいます。

梶宮司は江戸時代の宗教政策について、「江戸時代270年の平和を支えた一つが徳川家康に始まる幕府の宗教政策で、寺社奉行の設置、本寺制度による宗派管理、寺檀制度による住民管理、神社禰宜神主等法度や吉田家による神社の統制だった」とした上で、「禁止したのは、当時、他宗を否定する傾向が強かったキリスト教と日蓮宗の不受不布施派で、全体的には融和的だった」と述べました。さらにこれらは、日光東照宮に神として祀られた徳川家康の宗教体験によるところが大きいと梶宮司は指摘しました。

また、一般庶民の宗教体験について、宮司は「幕府は儒教を官学とし、寺子屋でも儒教に基づく教育が行われた。この間、神仏習合の日本的信仰が浸透する一方で、暮らしにゆとりが生まれるにつれ、富士講や伊勢参りなどの新興宗教的な現象が庶民の間から起こる。こうしたうねりが、幕末に向けて国学の興隆、尊王攘夷思想の高まりにつながり、近代日本の誕生となった」と語りました。

懇談の後、参加者らはUPF創設者のメッセージを輪読しながら、UPFが推進する超教派運動と宗教連合運動について理解を深める時間を持ちました。