UPFが国連CSWサイドイベントを共催

第62回国連女性地位向上委員会(CSW)期間中(3月12〜23日)の3月15日、「農山漁村地域の少女と女性の統合的教育」をテーマとするサイドイベント(共催:UPF、ローマ教皇庁〔バチカン市国〕国連常住オブザーバーなど)が米国・ニューヨークの国連本部内で開催されました。

同イベントでは、女性が生来社会で担っている価値や役割についての意見が出されたほか、経済的、宗教的な理由などによって等しく教育を受ける機会を奪われている女子たちが、いかにしてその状況を改善できるのかについて討議が行われました。

ローマ教皇庁のベルナルディト・アウザ国連常駐代表は、カトリック教会が取り組んできた約6800万人の子供、特に少女に教育機会を提供する活動について、その成功事例を報告しました。アウザ国連常駐代表は、「質の高い教育とは知識教育だけでなく、真理を探究し、それに基づいた人生を送ることができるようにすることである」と述べ、内外両面を統合した教育の重要性を強調しました。

続いて、2017年に「鮮鶴平和賞」を受賞した「アフガン学習教育所」の最高経営責任者、サキナ・ヤクービ博士が発題しました。アフガニスタンで25年にわたって女子教育を推進するための活動を行っているヤクービ博士は、「少女たちは将来、『国の母』となっていく。それゆえ、彼女たちに質の高い教育をすべきである。その教育とは道徳教育であり、家庭教育であり、さら収入を得るための技術を身に付けるための教育である」と訴えました。

また、米ブリガムヤング大学のティモシー・パトリック教授は少女の高等教育の必要性を説くとともに、家庭内における教育が最も大切だと語りました。

パトリック教授は父親のいない家庭で育つ女子が増加傾向にあると指摘。教授によると、1960年には婚姻関係にある両親によって育てられない女子は10人に1人の割合だったのが、現在は3人に1人の割合に増加しているといいます。また、父親不在のまま育った少女は貧困に陥りやすく、精神的に不安定になり、学校内で問題を起こしたり、うつ病や薬物乱用の危険性も高くなるという調査結果を発表しました。

こうした状況を踏まえ、パトリック教授は、少女にとって父親と親密な関係を構築する重要性を強調しました。