アイルランドでPEACE ROAD関連イベントを開催

「PEACE ROAD」イベントが9月9日、アイルランド中東部の北アイルランドと国境を接する沿岸都市カーリングフォードなどで開催され、政界、学界、言論界などの平和大使ら約50人が参加しました(=写真上)。

イベントは、「PEACE ROAD」ウォークとフォーラムの2つで構成。参加者はまず、ボイン川河畔をウォーキングしました。この河畔は1690年、ウィリアム3世が率いるイングランド・オランダ連合軍とイングランド王を退位させられたジェームズ2世の軍勢が対峙した古戦場。戦いに勝利したウィリアム3世がイングランド王位の保持を決定的にしました。参加者らはこうした史実に思いを巡らせながら、戦没者に対する鎮魂と未来の平和を祈願しながら付近を散策しました。

その後、一行はカーリングフォードに移動してフォーラムを開催。2つのセッションでそれぞれ3人の専門家がブレグジット(英国のEU離脱)に対する見解や英国、アイルランド、ヨーロッパへの影響について発表しました(=写真下)。

キース・ベスト元英国下院議員は、自身が目撃したアイルランド北部における紛争がもたらした悲劇について述べました。長年、議会の「北アイルランドに関する委員会」にいた経験を踏まえ、ベスト氏は、ブレグジットについて「アイルランドに有益でないばかりか、英国にとっても利益にならない」と述べ、離脱の選択は賢明とは言えないと指摘。その上で、「意志決定は可能な限り下層レベルにおける民主主義を通してなされるべき」と強調しました。

また、北アイルランドのメソジスト教団でアイルランド語の言語権を保護する活動を行っているリンダ・アービン女史は、北アイルランドが移民を受け入れることで、公共医療サービスが拡充し、経済成長にもつながっていると強調。一方、ブレクジットは北アイルランド住民が願っていることではないと述べ、過去25年間続いているアイルランドの和平を脅かす可能性があると懸念を表しました。